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妊娠3か月の頃、潜血がおり、すぐに病院に行きました。
陣痛が始まってるとのことでいた。切迫流産だといわれ、即入院になりました。
点滴を挿入し抑えました。今日1日の判断だと言われました。
何とか、持ちこたえ、そこから4ヵ月の入院になりました。

次は、まさに「命がけの妊娠」でした。
あの頃のことを思い出すと、今でも胸がぎゅっと締めつけられます。

妊娠3か月に入った頃でした。
いつものようにトイレに行って、下着を見た瞬間、血がついているのに気づきました。
「え…?まさか…?」
頭の中が一瞬で真っ白になり、手が震えました。少量の血とはいえ、「潜血」という言葉が頭をよぎり、悪い想像ばかりが浮かんできました。お腹の赤ちゃんに何かあったのではないか、もうダメなのかもしれない…そんな不安で、心臓がバクバクして、呼吸もうまくできないような感覚でした。

すぐに病院に駆け込み、診察台に乗せられながらも、ずっとお腹を両手で押さえていました。少しでも守りたくて、「大丈夫でいて」と心の中で必死に祈っていました。
診察の結果、医師から告げられたのは「陣痛が始まりかけている」という言葉でした。
妊娠3か月で陣痛――その現実が信じられませんでした。
「切迫流産です。このままだと赤ちゃんが危ないので、即入院になります。」
その瞬間、頭がガンと殴られたような衝撃でした。目の前の景色が滲んで、医師の声が遠くに聞こえるような感覚になり、涙をこらえることもできませんでした。

すぐに点滴の管を腕に通され、ベッドに横になりました。点滴には、子宮の収縮を抑える薬が入っていると説明されましたが、その説明を聞きながらも心は全然落ち着きませんでした。
「今日1日の状態を見て判断します」
医師のその言葉は、まるで宣告のように重く響きました。
「今日1日」――たったそれだけの時間で、この小さな命の行方が決まってしまうのかと思うと、怖くてたまりませんでした。

ベッドの上で、何もできない自分が悔しくて、情けなくて、ただただお腹に手を当てていました。動くことも許されず、トイレに行くことさえ制限され、寝返りもなるべく打たないようにと言われました。
「どうか、どうか、この子を守ってください」
心の中で何度も何度も祈りました。
もしダメだったとき、自分を許せないだろうという思いもありました。ちゃんと気をつけていたはずなのに、どこかで無理をしていたのかもしれない、あれが悪かったのかもしれない…と、自分を責める気持ちが波のように押し寄せてきました。

幸い、その日はなんとか持ちこたえることができました。
医師から「今日はひとまず落ち着いています。ただ、しばらくは絶対安静です」と言われたとき、ホッとしたのと同時に、安堵で涙が溢れました。
でもそれは、ここからが本当の闘いの始まりでもありました。

そのまま、入院生活は4ヵ月にも及びました。
ベッドの上で過ごす毎日は、身体的にも精神的にも想像以上に苦しいものでした。外の世界から切り離されたような感覚、自由に動けないもどかしさ、夜になると不安ばかりが膨らんで眠れない日も何度もありました。
病室の天井を見上げながら、「今日も1日、無事に終わってくれますように」と願う日々。
お腹の中の小さな命のために、自分の時間も、自由も、すべてをかける毎日でした。

それでも、検診のたびに「心拍は大丈夫ですよ」「赤ちゃん、頑張っていますよ」と言われると、その一言だけで救われました。モニターに映る小さな心臓の点滅を見るたびに、「生きている。まだここにいてくれている」と実感し、何度も涙がこぼれました。
あの4ヵ月は、長くて苦しくて、不安に押しつぶされそうな日々だったけれど、それと同時に、お腹の赤ちゃんと一緒に「生きること」を必死で選び続けた時間でもありました。

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